2012年 7月

夢ばかり見てきた
声優。作家。
斜め上方に夢や目標があって、そちらを目指してばかりで、
足元が覚束なかった。
磨くことは傷をつけることでもあり、
研磨傷に呻きながら、
わたしはひとりだった。
東京で月6万の仕送りで暮らしていた。
東京で月6万では、暮らして行けないのだけど、
それを両親に相談することをしなかったくらい、
わたしはお金の管理のような実際的なことは苦手だと云うのを言い訳にして、
具体的な対策はしなかった。
あの日々、
わたしは囲いのない屋上を素足で歩いているようなものだった。
それでも、足元を見ていなかった。
だから、足元に何もないことに気付けなかった。
それで大怪我を負った。
それが、5年前の自殺未遂だ。
あの頃、わたしはひとりぼっちだった。
助けが欲しいと胸を?き毟りたくなるくらい、苦しかった。
そうして、一度わたしの翼は折れた。
でも、今、わたしはもう一度、空を目指そうとしている。
翼を繕おうとしている。
決めていることがある。
自分のこれからをきちんと自分でやって行こうと云うことだ。
足元をきちんと見つめて、人生を耕そうと云うことだ。
そのためには、健康の管理もお金の管理もきちんと自分でできるようにならなければいけないし、なりたい。
そして、何よりも大切なこと。
もうひとりぼっちにならない。
今、相談できる人がいる。
そのありがたみを忘れない。
その上で、時間が多少かかっても良いから、自分で選んできちんと料理したものをきちんと食べて、
人生を着実に愉しみながら、歩いて行きたい。
2012.07.16.

自立生活センターの事務所で、父親、ミカちゃん(弟)、わたし、Gさん(自立生活センターの人)と云うメンバーでカンファをした。
そのために、用意した文章。

最近、わたしはお金が圧倒的に足りないことを悩んでいる。
ミカちゃん(弟)から懇々と諭された。
エヴァンゲリオンスマホのことをスタッフから「ダメなんやないん?」と云われて、流せなかった。
なんとか、「わたしは大人よ?」と抵抗したものの、更に云われて、臨界点を越えた。
「余計なお世話ぢゃない?」
云ってしまった。
施設とかスタッフとかがわたしのために考えてくれることが、悪気があってしているわけではないと判ってはいるのだけど(だから、極力云わないようにもしているのだけど)、
ぶっちゃけてしまえば、
知ったこっちゃない!
自立するために、離床時間を伸ばしましょうとか、早く寝ましょうとか、ご飯を残さないようにしましょうとか。
失敗する自由さえ、与えられていない感じ。
わたしが目指す自立と、
施設とかスタッフとかが考える自立には、
乖離があって、
だけど、云っても仕方ないから、
普段は流している。
けれど、今日は流せなかった。

「自立すること=我慢すること」ではない。
寧ろ、自由になることだとわたしは思っている。
だけど、施設としては「自立=我慢」だと思っているみたいだ。
何かと云うと、「自立するんでしょう。」、「そんなんぢゃ自立できんよ。」と我慢を求められる。
かさかさが降り積もって行く。
「自立に向けて」、早く寝ましょうだの、離床時間を伸ばしましょうだの、
はっきり云って、知ったこっちゃない!
わたしの目指す自立は、
そんなのの延長線上にはない。
だけど、云わない。
大人だから。嘘。的外れだけど、悪気があるわけではないことは、ちゃんと判っているから、だ。
施設としては、わたしのために考えてやっているから、だ。
でも。
離床時間を伸ばすのはつらすぎるので、
やめたいと云ったけれど、許してもらえなかった。
「わたしの生活だから、好きにしたい。」
「ここで、うちらの手借りんで生きていけると?」
そう云われたら、離床するしかない。
遠回しに「好きにするならうちらは介助しないよ。」と云っているようなものだ。
それは脅しだし、人権侵害だと思う。
かさかさが降り積もって行く。
離床していて、お尻が痛くなったので「座り直させて。」と頼んだら、
「なんでー? そりゃ、お尻も痛くなるよ。自分がずっと座っとうけやん。」と厭な顔された。
好きで座っているのではないのに!
かさかさが降り積もって行く。
昼ご飯を待つあいだ、あんまりつらいのでテーブルに突っ伏していたら、
「そんなにきついならパソコン、控えたら?」と云われた。
つらいのはパソコンぢゃなくて、離床することなのに!
わたしの目指す自立とは、我慢をしないこと。
自分で選んだことを自分の責任においてやること。
自由になること。
自分に魔法をかけよう。
今のかさかさに負けないために。
ひとり暮らしをはじめたら、少なくともこう云うかさかさはなくなるのだから、
今はまだ聞き流すのだ。
大丈夫。
施設がどんな自立を描こうと、遵う必要はない。
時が来れば、
わたしはちゃんと自分の翼で飛び立てるから。
だから、大丈夫。

今、お父さんからメールが届いて、市営住宅に入居できるみたいだ!
電話して訊いてみた時は64番目と云っていたのに!
63人もキャンセルが出たのかな?

市営住宅はダメでした。と書いているが、今日市住宅公社から斡旋のお知らせが来たよ。これは、入居して良いとの知らせだと思う。
その為の書類提出が有ります。7月23日です。必要書類は沢山有りそうです。
でも、入居許可予定日は8月27日です。間に合うのかな?

と云うことだ。どうしましょう!
明日、書類を持ってきてくれるそうなので、とりあえず、明日まではあんまり浮かれすぎないようにしなければ!
でも、でも、どきどきするよー!
友達にメールしたら、

七夕の日に吉報なんて素敵。

と返事が返ってきた。
ほんとだな、七夕の吉報!