頑張れない


ひとを切ろうか、と思っている。
頑張ろうと思ってきた。実際、頑張ってきた。
だけど。
「何をそんなに気を遣っているんですか? 面白かったです。」
と云われた。
云われて、一気に醒めてしまった。
わたし、何を無理してたんだろう。
もう頑張れない。
澱(おり)のように、どす黒いものが降り積もる。
澱(おり)のようにどす黒いものが這い上がってくる。
こんなの、わたしぢゃない。
躰(からだ)の中でちいさなわたしが叫ぶ。
いやいやをする。
ほんとうのわたしは酷く遠いところにいて、あーあ、と、どこか、醒めている。
あーあ。頑張ってきたのにね。
けれど、頑張れないと思ったのはほんとう。
ちいさなわたしを宥めて、認めてあげよう。
仕方ない。

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